集中とつながりを両立する「緩やかな仕切り」という考え方 #1 距離感編
現代のオフィスで向き合うべき2つの気持ち
オフィスで仕事をしていると、ふと周りが気になることがあります。 誰かの会話が耳に入ったり、後ろを人が通る気配を感じたり、何気なく視線が合ったり。
オープンな空間が悪いというわけではありません。 むしろ同じ空間に人がいるからこそ、気軽な相談が生まれたり、思いがけないアイデアにつながったりすることもあります。
ただその一方で、
「もう少しだけ集中したいな」
と思う瞬間もあるのではないでしょうか。
現代のオフィスでは、この相反するような2つの気持ちと向き合うことが増えています。
「集中したい。でも、つながりもなくしたくない」
働き方が多様化した今、私たちの仕事は一人で完結するものばかりではありません。黙々と資料を作る時間もあれば、チームで意見を出し合う時間もあります。
集中する時間も大切。
コミュニケーションも大切。
だからこそ、どちらか一方を選ぶのではなく、その両方を自然に行き来できる環境が求められているように感じます。
オープンな空間の良さと難しさ
オープンな空間にはたくさんの魅力があります。
声をかけやすい。
相談しやすい。
情報共有が早い。
組織としての一体感も生まれやすくなります。
しかし、人は常に周囲を意識しながら過ごしているため、気づかないうちに疲れてしまうこともあります。
周囲の音が気になる。
誰かに話しかけられそうで集中しづらい。
なんとなく落ち着かない。
そんな経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
緩やかな仕切りという考え方
そこで近年、注目されているのが「緩やかな仕切り」という考え方です。これは空間を完全に区切ることではありません。むしろ、人とのつながりを残したまま、少しだけ安心できる場所をつくる工夫です。
例えば、
- パーテーション
- 植栽
- シェルフ
- 家具のレイアウト
- 吸音材
などを活用しながら、視線や音を和らげていきます。
完全な個室ではないけれど、少しだけ守られている。
その感覚が、人に安心感を与えてくれます。
内側から感じるメリット
緩やかに囲まれた場所にいると、自然と気持ちが落ち着くことがあります。
周囲を気にしすぎなくて済む。
目の前の仕事に集中できる。
自分のペースを保ちやすい。
大きな変化ではありませんが、その小さな安心感が働きやすさにつながります。
外側から感じるメリット
また、空間全体に目を向けると別の良さもあります。
完全な壁で区切られた空間は、どうしても閉鎖的に感じられることがあります。しかし緩やかな仕切りであれば、開放感を保ちながらゾーンをつくることができます。
人の存在を感じられる。
組織としてのつながりも維持できる。
それでいて、個々の集中を支えることもできる。
そのバランスこそが、緩やかな仕切りの魅力なのかもしれません。
人にとっての「ちょうどいい距離感」
必要なときには集中できて、必要なときには自然につながれる。
そんな「ちょうどいい距離感」が、働きやすさや居心地の良さにつながるのではないでしょうか。
次回は#実践編の記事を投稿予定
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、こうした緩やかな仕切りを実際のオフィスでどのように実現できるのかについて考えてみたいと思います。
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